中小企業の専門商社に転職を決めるまで。転職活動の軸や使っていたサイトを共有します。
こんにちは!
NOBLOGのノブです。
最近読者の方から、
- 中小企業に入社したキッカケ
- どうやって会社を探していたか
など、ありがたいことにお聞きいただくことが多くなったので、記事にしたいと思います!
この記事を読めば、
- 転職活動の軸はなんだったか
- 転職活動期間はどれくらいだったか
- どんなサイトや媒体を使っていたか
が分かります。
中小の専門商社で実際に3.8年働いた経験から語らせていただきますので、これから専門商社、それも
- 競争が激しくなく
- 人を大切にしてくれる会社
で働きたいと考えている方はぜひご参考ください。
この記事の目次
転職活動をしたかった理由
※写真はイメージです。実際の就職先の会社とは関係ありません。
一言でいうと、新卒で入社した会社の仕事に全く興味が持てなかったからです。
僕は新卒で100人規模のメーカー営業に就職しました。
親会社が業界大手だったため、かなり安定した会社だったと思います。
面接の時から海外駐在を希望を出していたので、入社半年後、すぐにタイに赴任になりました。
▼タイに向かう飛行機。不安は一切なくて、ワクワクしかなかった。
まさかそんなに早く駐在になるとは思ってもいませんでしたが、もともとバックパッカーをしていたり、外国語が大好きだった僕は、ほぼ何の躊躇いもなく、任命を受け入れました。
タイでの生活は本当に素晴らしいものでした。
異文化や毎日外国語に触れるのは楽しくて、楽しくて仕方がなかったです。
▼仕事終わりのタイ人達との飲み会。ชนแก้ว(乾杯!)
でも仕事は最悪でした。
興味のない半導体の金型を売る仕事で、1年経っても一ミリも興味が湧きませんでした。
おまけに駐在員だから日本人は40、50代のおじさんしか社内にいません。
毎日怒鳴られてばかりでした。
駐在を開始して1.5年経った頃、これはもう無理だと思い転職を考えました。
タイに住むのがあまりに心地よかったので、そのままタイで就職することも考えましたが、現実は厳しいものでした。
求人があるのは、
- 給料の低い現地採用
- スキル・経験が求められるマネージャークラス
の求人ばかり。
ここは一旦諦めて、日本で一度就職しようと思い日本に帰りました。
25歳の時でした。
もしあなたが新卒で海外駐在を考えているなら、必ずこの記事にも目を通してください!
>>新卒で海外に駐在するメリット・デメリット【これだけやれば海外駐在できる】
転職活動の軸
日本に帰ってからはどんなことを軸に転職活動をしていたのか、思い出しながら書こうと思います。
軸①:直感に従うこと
直感というのは、人・仕事内容・給料・オフィスの雰囲気、これら全てを含めて直感で「働きたい」と思えるかどうか。
ここは絶対にぶらさないでおこうと思ってました。
新卒で入る会社を決めたとき、ここで一番失敗したと感じていたからです。
当時最終面接が終わったあとの帰り道、「絶対こんな会社で働きたくないわ…」って思いながら駅まで歩いたことを鮮明に覚えてます。
でも就活の疲れや待遇の良さ、海外駐在のチャンスがあることから妥協して決めてしまいました。
そういう感じで決めたからやっぱり入社しても上手くいきませんでした。
だから今回は同じ失敗を繰り返さず、絶対に直感で働きたいと思える会社で働こう、そう決めていました。
軸②:海外に関われる仕事であること
タイから日本に帰ったとはいえ、僕は海外や外国語が大好きなので、絶対に海外に関われる仕事をしようと考えていました。
タイに住めなくとも、海外の会社と取引があったり、外国語が使える環境で働こうと。
僕にとっては海外と関われていない時間は人生の無駄な時間と今でも思っているほど、海外・外国人・外国語が好きです。
だからこれもぶらせない軸の1つでした。
軸③:小規模な会社であること
※写真はイメージです。実際の就職先の会社とは関係ありません。
『鶏口(けいこう)となるとも牛後(ぎゅうご)となるなかれ』僕が好きな言葉のひとつです。
強い勢力のあるものにつき従うより、たとえ小さくても独立したものの頭(かしら)となれということ。
(引用:三省堂 辞書ウェブ編集部による ことばの壺)
大きな会社で何を担っているか分からない歯車になるより、少ししんどくても自分がいないと会社が回らない、業務が回らない、そういう会社に入ろうと考えていました。
これが軸の3つ目です。
転職活動の期間
2017年5月にタイから日本に帰り、就職活動を開始しました。
そして内定が決まったのが、8月。
約3ヶ月間、結構色々な会社を回ったと思います。
東京も行きましたし、地方の会社も受けました。
元々新しい土地に住むのには抵抗がない、というかむしろ新しい土地には積極的に住みたいと考えているので、3つの軸から外れてなければ住む場所はどこでも良いと考えていました。
内定をもらった会社
3ヶ月の転職活動期間、僕は全部で4つの内定をもらいました。
それぞれ解説します。
会社①:日本語学校の教師
地方にある、先生(従業員)が3,4人、生徒が数十人いる小さな会社でした。
一次面接が終わるとすぐに内定をもらうことができました。
外国人と関われるし、魅力的に思えましたが、結局お断りしました。
これも直感です。
内定をもらった瞬間は少し心が揺れましたが、どうしてもそこで働いているイメージができませんでした。
直感を分解するとこんな感じ。
- 面接してくれた人と多分人間的に合わないと感じた
- 教師として教壇に立つことがどうしてもイメージできなかった
- 給料が安かった
少し考えましたが、やはりワクワクよりも不安が勝っていたので、これは断るべきなんだろうと思い、お断りしました。
会社②:出版社の子会社
2社目は聞けば誰でも知っているような出版社の子会社でした。
お給料もよく、出版社関係でキラキラした仕事ではありました。
正直ここも心が揺れました。
内定のお電話をもらったときに、かなり心躍ったことを覚えています。
でも切って数十秒、何か引っかかりのようなものを感じていました。
よくよく思い返してみると、面接時のできごとだったと思います。
面接が終わると先輩社員と少しお話しする機会があったのですが、そこで彼はこう言いました。
「東京はいいよ。稼ぎたいなら東京においで。東京で生活してると地方の人が原始人に思えるよ。」
そう言われた瞬間、僕はこの人とは絶対価値観が合わない、と直感で思いました。
お給料・世間体・東京という街・綺麗なオフィス、それは魅力的でしたが、直感を無視すればまた同じ失敗を繰り返すだろうと。
電話を切り、PCを開け、すぐに丁重にお断りのメールを入れました。
何の後悔もなく、ほっとすらしました。
会社③:出版社の子会社2
ここに関しては正直よく覚えていないんですよね。
たしか面接には僕と女性の方の2人いたと思うんですが、面接官が女性の方を少し小馬鹿にするような発言をしたことがひっかかって、普段から従業員をそんな扱いをしているんだろうなという雰囲気が感じられた記憶があります。
でもどんな質問をされたとかほとんど思い出すことができません。
それほど僕にとってはマッチ度が低い会社だったんだと思います。
会社④:中小の専門商社
そして最後に内定をもらったのが入社を決めた中小の専門商社です。
ここは面接後、もう即決でした。
なぜ即決だったか、次の「中小の専門商社に入社の決めた理由」で詳しく語ります。
中小の専門商社に入社を決めた理由
結論からいうと、人が素晴らしかったから。
この人たちと働きたいと思えたからです。
大阪の会社だったのですが、僕の地元が三重県であることをいうと、
「ちょうど面接担当者が出張で三重県にいくから、三重県で面接しますよ。」
と言ってくれました。
当時の僕は「そんな丁寧な対応をしてくれる会社があるのか…」と驚いたことをよく覚えています。
一次面接はのちの僕の上司になる方で、話していて波長が合うと一発で感じました。
物腰が柔らかくて、いつも人を楽しませようとしてくれる方でした。
この人と一緒に働きたい、心からそう思えました。
二次面接は大阪の本社でした。
面接前に社長とメールをしたのですがメールの文末に「事務所を涼しくして待っております!」と書かれていました。
「イチ転職者でしかない僕に、企業の社長がこんなにも丁寧に対応してくれるんだな、めちゃくちゃ誠実な人なんだな」と強く印象に残っています。
この感覚は働いてからも間違っていませんでした。
最終面接が終わると社長が手を差し出してくれて、がっちり握手をしました。
「これからよろしく!」と。
この瞬間僕はもう心を奪われて、絶対この会社で働きたいと直感で思いました。
理屈じゃないんですね。こうなると。
でもあえて入社の決め手をまとめると、
- 一緒に働きたいと思える人に出会えたこと
- 海外に関われる仕事だったこと
- 小規模な会社であること(従業員数当時7人)
この3つに最高にマッチする会社だったからだと思います。
転職で失敗だったと思うこと
あえて転職活動時失敗だったと思うことも書きます。
それは営業職を選んだことです。
僕は結構人見知りタイプなんですが、商社の営業というとやっぱり外交的な人が求められます。
入社して1.5年くらい経ったとき、「あ、1社目で営業職嫌だって思ったのに、なんでまた営業やってるんだろ?」ってよく頭を抱えてました。
絶対にマイナスは+1になる
でも、苦手な営業も頑張って続けると、マイナスが+1にはなります。
そしていつしか上司や社長に評価され、3年目には昇進も経験しました。
営業ってセンスと思われがちだけど、ある程度のところまでは訓練で補うことができるんだと感じました。
そして自分の中で一番苦手である営業である程度評価されるところまで来たんだから、多分この先どんな苦手なことでも頑張ればマイナスは+1にはできるだろう、というある種の自信にもなりました。
そう考えると営業職を選んだことは完全な間違いではないのだと、今では思えるようになりました。
ちなみにあなたがこちらの記事に書いたような性格であれば、中小の専門商社に入ったあとでも「間違った仕事を選んじゃった…」と思うことはないと思います。
>>専門商社に向いている人とは?【この4つに当てはまれば向いています】
転職活動時に使っていたメディア
最後に僕が転職活動時に使っていたサイト3つ+媒体1つを紹介します。
サイト①:リクナビNEXT
新卒のときからリクナビは一番よく使っていて、求人案件数も多く、条件が良いものが多かった印象です。
その流れで転職活動時も一番リクナビNEXTをよく使っていました。
業界最大手という安心感があります。
ただ当然その分、求職者の競争も激しくなりますが、とりあえずは1番はじめに登録しておきべきサイトかと思います。
サイト②:マイナビ
マイナビは僕の中で転職活動サイトNo.2という位置付けでした。
完全な僕の主観ですが、リクナビは大手、マイナビは中小という何となくの感覚がありました。(完全な僕の感覚ですので、実際はどうか分かりません笑)
そして僕が入社した中小専門商社もこのマイナビで見つけました。
サイト③:マイナビAGENT
もう1つはマイナビAGENTです。
これは求人案件が載っているわけではなく担当のエージェントが自分自身にあった求人を紹介してくれます。
使う前は正直びびってました。
僕は休学をしていたり、タイでの空白期間があるので、そこを厳しく突っ込まれるんじゃないかと。
でも実際は全然そんなことはなく、すごく親身に話しを聞いてくれて、僕に合う案件を一生懸命探してくれました。
結局エージェントが紹介してくれた求人では入社を決めなかったけど、入社を報告すると担当者は心から喜んでくれました。
担当者にマージンは入らないから、きっと残念に思う部分もあっただろうに、
「ノブさんが本当に良いと思えるところが見つかったなら、それが間違いなく一番です!」
と言い切ってくれて、エージェントってこんなに素晴らしいのか、と感動を覚えました。
ちなみにマイナビとマイナビAGENTは別ものなので、マイナビに登録したからといって自動的にエージェントがつくわけではありません。
マイナビエージェントのサイトから無料診断を申し込み、はじめて専任のエージェントがつきます。
エージェントをつけると客観的な視点で自分を見れる
媒体だけで探すと自分の強みや弱点が主観的になりがちだけど、一つエージェントを入れておくと、客観的なアドバイスをもらうことができます。
履歴書や職務経歴書も添削してくれるので、求人サイトのみでお仕事を探している人はどこかエージェントをつけると良いと思います。
完全無料で就活中の良きパートナーとなってくれます。
媒体①:ハローワーク
最後はハローワークです。
ここは最悪でした。最悪です。
何が最悪かって担当者を馬鹿にしている態度が透いて見えるのです。
僕の場合は、窓口の担当者は、初対面にも関わらず、タメ口・肘をつきながら話すで
人としてどうなの?という態度の50代くらいの清潔感のないおじさんでした。
そして求人自体は数も少なく、条件も悪いところが多いです。
これは僕の地元が田舎だからかもしれませんが、ここで仕事を探すのは辞めようと思いました。
【関連記事】商社は存在意義ナシ!?専門商社で3.8年働いた僕が解説します。
まとめ
そんな感じです。
ささっとまとめると、僕の転職活動時の軸は、
- 直感に従うこと
- 海外に関われる仕事であること
- 小規模な会社であること
この3つ。
そして転職活動時に使っていたサイトはこの3つ。
あとハロワは最悪(少なくとも僕の地元は)ということです。
この記録が少しでも中小の専門商社、それも、
- 競争が激しくなく
- 人を大切にしてくれる会社
に転職・就職したい方の役に立てば幸いです!
最後に就職・転職活動を成功される鍵、それは「一緒に働きたいと思える人に出会えるかどうか。」
これがめっちゃくちゃ重要だと思います。
半径3m以内で働く人たちと楽しく、良好な関係を気づいていければ、あとは何とかなります。
では、実際に中小の専門商社で働くとどんなメリット・デメリットがあるのか知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
>>中小の専門商社で働くメリット・デメリットとは?【まったり働きたいならオススメです】
※当記事は全て自分で撮影した写真を使用しています。