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中小の専門商社で働くメリット・デメリットとは?【まったり働きたいならオススメです】

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こんにちはNOBLOGのノブです。

「中小の専門商社って何がいいの?」
「中小の専門商社ならまったり目で働ける?」

そんな疑問を持った方に記事を書きました。

この記事を読めば以下のことがわかります

この記事はすべて僕の生の体験をもとに書いています。
これから中小企業の専門商社に就職を考えている方は超参考になると思います。
ぜひ最後までお付き合いください。

中小企業の専門商社とは

中小 専門商社 メリット デメリット

中小企業の専門商社とは以下の2つに当てはまる企業のことです。

  1. 売上高の50%以上が特定の商品によって占められている商社
    (参考:理解している?総合商社と専門商社の違い|unistyle
  2. 常時使用する従業員数が100人以下の企業
    (参考:中小企業の定義について|中小企業庁

僕が働いていた専門商社は売上高の8割以上が とある穀物によって占められていて、従業員が12人だったので中小企業の専門商社でした。

次からは僕が働いて感じたメリット・デメリットを完全実体験ベースでご紹介していきます。

中小の専門商社で働くメリット

はじめにまとめるとこの通り

  1. コミュニケーションが取りやすい
  2. 社内競争が激しくない
  3. 人を大事にしてくれる
  4. 「商社」というだけで「すごい」「ちゃんとしてる」と思われる
  5. 色々な仕事ができる
  6. 転勤がない

では順番に解説していきます。

メリット①:コミュニケーションが取りやすい

社員が少ないとやっぱり社員感の距離感が近くなり、サバサバした雰囲気になりにくいです。
社長も上司もすぐ目の前にいるので、困ったらすぐに話しかけたり、ヘルプを求めることができます。

コロナ禍で大普及したオンライン会議やメールやチャットツールでもコミュニケーションは取れますが、こんな風なデメリットがあります。

  • テキストベースの質問なので、気軽に何でも聞きづらい
  • 表情から相手の考えていることを読み取りづらい

僕は今完全テレワークの会社で働いていますが、「何でもすぐに聞けたあの環境はよかったな〜」とたまに思います。

メリット②:社内競争が激しくない

中小 専門商社 メリット デメリット

中小の専門商社となると求人倍率はそこまで高くないです。
実は僕が専門商社に入社したあとに求人倍率を聞いてみたのですが、「20倍」でした。
その中でもTOEIC810点があったのは僕だけでした。

一方総合商社の求人倍率はどのくらいかというと、「200~300倍」です。
(参考:【総合商社の優遇ルート】20卒内定者が実体験をもとに総合商社の優遇ルートを徹底考察!

応募者の中には帰国子女や超有名大学出身者、長期海外在住者などが含まれています。

入社後も同期同士の激しい競争に巻き込まれてストレスフルだと思います。(総合商社で働いたことがないのであくまで想像ですが)

でも僕が働いた中小の専門商社は上に書いたような感じでTOEIC810点なのは僕だけでした。

ということは入社してからも英語の読み書きができるだけで重宝されます。
社員同士もガツガツ競争しあうというよりは、助け合い、協力のような雰囲気になります。
商社の仕事をしたいけど、激しい競争に巻き込まれずまったり目で働きたいなら中小がおすすめです。

メリット③:人を大事にしてくれる

超優秀な人材は基本的に中小の専門商社に来ません。
なので、中小の専門商社ではこんな強みがあるとかなり大事にしてくれます。

  • TOEIC800点越え
  • 中国語検定準1級
  • 明るくて話しがめちゃくちゃ面白い、

僕がいる約3年間の間、先輩たちが何人か辞めていくたびに求人を出していました。
ただ基本的に優秀な人材は集まりにくいです。

20代男性でも平均以上の給与が出るのに、やはり中小であること、専門商社でニッチな商材であることで求職者の目に止まりにくいのでしょう。

そんなこんなで、しっかりゆっくり教育してくれるし、相談事にも丁寧に乗ってくれます。

メリット④:「商社」というだけで「すごい」「ちゃんとしてる」と思われる

中小 商社 メリット デメリット

いまだに「商社の権威性」は抜群です。
商社で働いているときプライベートで「商社で働いている」というとこんな風な反応が多かったです。

  • へ〜すごい、英語ペラペラなんだ(全然ペラペラじゃない)
  • 商社マンかっこいい

もちろん半分以上はお世辞かもしれません。

でも無意識のうちにそんな感じのお世辞が出てくるのは、商社=すごいみたいな固定観念はある程度あるのだと思います。

中小だろうが、専門商社だろうが、一般の人にとっては「商社」です。
違いはそんなわかりません。

メリット⑤:色々な仕事ができる

中小 専門商社 メリット デメリット

中小の専門商社は色々な仕事ができます。

  • 営業
  • 品質管理
  • 購買

総合商社であれば上記の職種は縦割りされているところもありますが、中小の専門商社は人が少ないので、全て自分がやることになります。

専門商社といえど商材はさまざまで

  • 穀物
  • 鉱物
  • 肥料
  • 魚の鱗(コラーゲンの原料)
  • ドライフルーツ

など、1つの会社でもたくさんの商材を扱います。

その分商品の知識をたくさん覚える必要はありますが、新しい商材を扱う度に違う国のことや、新しい人に会えるので楽しいですよ。

ただこれは「1人に仕事が集中しやすい」というデメリットにもなりかねますので、ここは後述します。

メリット⑥:転勤がない

中小 専門商社 メリット デメリット

中小なので、転勤は基本ないですね。

総合商社だと全国、全世界に拠点があるので、転勤や駐在で1つの街で働く期間というのはそこまで長くならないです。

でも中小の専門商社は拠点1つでやってるところが多いので、転勤ありません。

同じ土地で安定した生活をしたいという方なら超おすすめです。

僕も中小の専門商社で働いた3.8年間の間一度も転勤はありませんでした。そもそも拠点が1ヶ所しかないので、転勤のしようがありませんでした。

ここに書いたようなメリットのある中小の専門商社を僕がどのように探したかをこちらの記事にまとめました!
>>中小企業の専門商社に転職を決めるまで。転職活動の軸や使っていたサイトを共有します。

中小の専門商社で働くデメリット

中小 専門商社 メリット デメリット

ここまでメリットをたくさん書いてきましたが、もちろんデメリットもあります。
中小の専門商社のデメリットはこんな感じです。

  • 総合商社に比べると待遇に劣る
  • 同期がいない
  • 1人に仕事が集中しやすい

順番に見ていきましょう。

デメリット①:総合商社に比べると待遇に劣る

待遇が劣るのは仕方がないですね。
それぞれの平均年収は以下の通りです。

総合商社と専門商社では600万円もの差があります。
とはいえ、他の業界に比べれば専門商社でも十分に多い方だと思います。

中小の専門商社といえど動かすお金が数百万、数千万円が当たり前なので、やはり給与は高めになりますね。

デメリット②:同期がいない

これは結構悲しいですね。
中小の専門商社なので、一度に何人も採用して一気に教育するということができません。

仕事で辛いとき、ちょっと愚痴を言いたいときに同じ目線で語れる仲間がいるだけで、どんなに楽だろうと何度も思いました。

特に20代前半〜中盤のうちはまだ大学生のノリが残っているので、同期の存在は有無は大きいと思います。
ただ20代後半になるにつれ、同期がいるかどうかよりも上司とうまくやってけるか、お客さんと関係性をしっかり築いていけるかどうかの方が大切になってくるような気がします。

デメリット③:1人に仕事が集中しやすい

色々な仕事ができるという反面、1人に仕事がどんどん降ってくるというデメリットもあります。
効率良くこなせばこなすほど、「こいつはまだキャパに余裕があるな」と判断されがちです。

他の人は超暇そうなのに、向かいの席の自分は大忙しみたいな状況は結構あります。

ただキャパオーバーをしっかり伝えていけば、業務量を減らしてくれたり、他の人に渡してくれたりと何からの対策は打ってくれるはずです。

まとめ

そんな感じで中小の専門商社で働くメリット・デメリットを僕の体験ベースでご紹介しました。
もう1度まとめるとこんな感じ。

メリット

  • コミュニケーションが取りやすい
  • 社内競争が激しくない
  • 人を大事にしてくれる
  • 「商社」というだけで「すごい」「ちゃんとしてる」と思われる
  • 色々な仕事ができる
  • 転勤がない

デメリット

  • 総合商社に比べると待遇に劣る
  • 同期がいない
  • 1人に仕事が集中しやすい

人によっては「このデメリット絶対やだわ〜」って人もいると思いますし、「こんなメリットあるなら中小の専門商社もいいな〜」って人もいると思います。

僕個人としてはとてもオススメします。会社選び、上司選びさえ間違えなければめちゃくちゃ働きやすいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

これから商社で働きたいと考えている方は、どのくらい英語力が必要か気になるのではないでしょうか?こちらの記事で解説します。
>>英語ができないと商社で働けない?【読み書きができればOKです】

※記事中の写真は商社時代に僕が撮った写真のみを使用しています。