専門商社に向いている人とは?【この4つに当てはまれば向いています】
こんにちは、NOBLOGのノブです。
「専門商社で働きたいけど、自分には向いてるの?」
そんな疑問を抱えた人に向けてこの記事を書きました。
専門商社で3.8年働いた僕がリアルな視点で、どういう人が専門商社に向いているのか、解説していきたいと思います。
この記事の目次
専門商社とは
専門商社は大きく3種類に分けられます。
種類①:総合商社系
総合商社系専門商社とは、総合商社の中の特定の分野に特化して設立された商社で、総合商社の出資を受け、子会社として発足します。
総合商社が幅広い商材を扱うのに対して、総合商社系専門商社は、特定の分野に特化した商材を扱います。
代表的な総合商社系専門商社は、三菱商事エネルギーや、住友商事グローバルメタルズなどがあります。
種類②:メーカー系
自社のグループ会社であるメーカーの商品を扱う専門商社になります。
メーカー系専門商社の中には、もとはメーカーの貿易部門だったという会社も多々あります。
すでに販売する商品が決まっており、新たな顧客を開拓することがメインの仕事となるでしょう。
グループ会社のメーカーの商品を扱うため、基本的には「仕入れ」は安定しているという特徴があります。
代表的なメーカー系専門商社は、花王グループカスタマーマーケティングや、日産トレーディングがあります。
種類③:独立系
独立系の専門商社とは、上記2つどちらにも属さない専門商社です。
設立の経緯は会社ごとに様々です。
特徴としては、仕入れ先や営業先の開拓の自由度が他の専門商社に比べて高いという点です。
また、常に新たな商材を探し事業展開をしている会社が多いです。
ちなみにこの記事を書いてる僕も、独立系専門商社で働いていました。
専門商社に向いている人
専門商社に向いている人は以下の4つに当てはまるかと思います。
- コミュニケーション能力が高い
- 語学力がある
- 海外に興味がある
- 体育会系のノリに慣れている
順番に解説していきます。
コミュニケーション能力が高い
専門商社で働いていると本当に色々な人とコミュニケーションをすることになります。
- 何十歳も年上のお客さん
- 海外の仕入れ先
- 工場や運送の現場の人
年齢もバックグラウンドも異なる「人の海」の中で働くにはコミュニケーション能力が必要です。
人と話すのが得意とか、人懐っこくて人に気に入られやすいって人は大きなアドバンテージになります。
語学力がある
商社は仕入れを海外から行うケースが多いため、英語はほぼ必須です。
英会話がペラペラである必要はありませんが、読み書きの能力は使う場面が非常に多いです。
インボイスやパッキングリストなどの貿易書類は英語で書かれていますし、契約書も英語です。
使う英語の目安レベルとしては以下の通り。
- TOEIC600~700点くらい
- 英検準2級くらい
商社で必要な英語力はこちらの記事に詳しく解説しました。
商社で働きたいけど、どのくらいの英語力が必要なの?って思う人は見てみてください。
>>英語ができないと商社で働けない?【読み書きができればOKです】
海外に興味がある
商社なので、海外に仕入れ先があること多く、海外に頻繁に出張に行く機会があります。
そんな時、「自分は海外の食事が合わないから…」とか「途上国の汚さは耐えられない…」って感じだと、めっちゃストレスがかかると思います。
「出張でも駐在でもいつでも海外に行かせてください!」ってスタンスの方が確実に重宝されます。
また、業務も海外の人と行うこと多いので、海外特有の文化や考え方に柔軟に対応していく必要があります。
海外や外国人、語学への興味が業務を円滑に進める上ですごく重要になってきます。
体育会系のノリに慣れている
商社ってITとかと比べると古い業界なので、60代、70代でも全然現役で仕事をしている人がたくさんいます。
昭和の体育会系のノリが全然いまだに残っています。
例えば、
- 上司より先に帰りづらい
- 生産性とか関係なくがむしゃらに仕事をしている人を評価する雰囲気がある
- 飲み会多め
もちろん会社によって違うと思いますが、僕の働いていた専門商社は上記のような感じがありました。
ただ「学生時代体育会系で鍛えられているよ」って人は最初はきついものの、しばらく業界にいれば慣れやすい素地はあると思います。
専門商社のメリット
ここからは専門商社のメリットをご紹介します。
これはあくまでも僕が働いた中小企業の専門商社の話で、会社の規模や社内文化によってもかなり違ってくるかと思いますので、あくまでも一例として見てください。
- コミュニケーションが取りやすい
- 社内競争が激しくない
- 人を大事にしてくれる
- 「商社」というだけで「すごい」「ちゃんとしてる」と思われる
- 色々な仕事ができる
- 転勤がない
僕が3.8年専門商社で働いて感じたメリットはこんな感じでした。
自分には結構この雰囲気があっていました。
「商社で海外に関わる仕事がしたいけど、総合商社みたいにガツガツ・ギラギラした感じはきつい…」って人にはオススメできると思います。
こちらに専門商社で働くメリットを詳しくまとめました。
>>中小の専門商社で働くメリット・デメリットとは?【まったり働きたいならオススメです】
ただ専門商社でも中小企業の専門商社で働くメリット・デメリットなので、そのへんはご承知を。
専門商社のデメリット
逆にデメリットとしてはこんな感じかなと思います。
- 総合商社に比べると待遇に劣る
- 同期がいない
- 1人に仕事が集中しやすい
やはり総合商社と比較すると、人が少ない分特定の社員に仕事が集中する傾向にあると感じます。
また、お給料に関しても、総合商社の平均年収が1,330万円なのに対し、専門商社は715.3万円です。
(参考:【商社の年収ランキング】大手・中小・専門・年代で徹底比較)
それでも700万円超えというのは他の業界から比べれば高い方だと思います。
自分に向いている専門商社の探し方
自分に向いている専門商社は、一緒に働く人が自分に合うかどうかです。
専門商社なので、基本的にはマニアックな商品を扱っています。
入社する前から商品について興味や知識がある人ほぼいないでしょう。
なので、面接をしてくれる上司や先輩と話が盛り上がるか、社長の雰囲気はどうか、ここをしっかり見た方が良いと思います。
一緒に働く人たちと気が合えば、お客さんから無理難題を突きつけられたとき、仕入れ先とトラブルになったとき、周りのサポートが受けやすくなります。
この上司、この先輩と一緒に働いていけそうか、面接の時の直感を信じて決めましょう。
僕が直感で働きたい!と思える会社にどうやって出会ったか、こちらの記事にまとめました!
>>中小企業の専門商社に転職を決めるまで。転職活動の軸や使っていたサイトを共有します。
まとめ
という感じで、専門商社で働くのに向いている人を商会してきました。
まとめるとこんな感じ。
- コミュニケーション能力が高い
- 語学力がある
- 海外に興味がある
- 体育会系のノリに慣れている
とはいえ、今この能力がないと専門商社で働けないのか?というと決してそうでもないと思います。
仕事をしながらでも必要なコミュニケーション能力は必ず身につけられます。
実際僕も決して愛想が良いとかコミュニケーション能力が高いという性格ではありませんが、仕事をする中で必要なコミュニケーション能力は身につけていきました。
ただ海外への適正や語学への興味なんかは一朝一夕には身につかないところがありますので、これらをすでに持っている人は適正があるといえます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
※記事内の写真は全て自身で撮影したものを使用しています。
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