ちょっとネパールへ。「ただ生まれて、生きて、死ぬだけ。」
(この記事は2017年5月11日、僕の過去ブログao-アオ-で公開した記事の転載です。)
こんにちは、NOBLOGのノブです。
満点の星空がずっと見たくて、いい場所ないかな〜って探してたんですが、山ばっかのネパールなら見れるでしょ、って思いましてふらっと行ってきました。
結果から言うとですね、星なんて1個も見えませんでした。
雨季に入る前でぎりぎり乾季の終わりだったんで、4日くらい滞在したら見れるだろ、って思ってましたがほとんどの日が雲に覆われてました。
甘かったですね。
でも混沌としたタメル地区や、丘からみたカトマンズ渓谷、ネパールのシンプルな生活が素晴らしかったので、写真と文章で少しご紹介します。
それではいってみましょう!
空港から宿に向かうまでに撮った写真。
舗装されていない道やお店の看板に書かれたヒンディー語が南アジア的な雰囲気を掻き立てます。
バックパッカーが集まるタメル地区。煩雑さ、誇りっぽさ、線香やスパイスそして歩く人の発する臭気が混じり合ってまさに混沌とした雰囲気を醸し出しています。
あれです、何年も注ぎ足し注ぎ足しで作る秘伝のスープを作る年季の入ったお店が日本にもあるじゃないですか。
ああいう感じです。長い年月をかけて醸成された町。
こういう雰囲気が好きな人は大好物だと思います。
「モンキーテンプル」という高台にあるお寺からカトマンズの町が一望できました。
どれも同じ家の作りです。どこか中東っぽくもありますね。
空気汚いでしょ。
曇りってのもあるんですが、排ガスとか砂埃による空気汚染がひどい。
ヒマラヤが見れるって言うんでカトマンズから車で2時間ほど、山の上にある「ナガルコット」という町を訪れました。
見ての通り、雲か霧かわからない大気に覆われなーーんにも見えません。
ネパールを訪れるなら11月〜1月の間にしましょうね。
乾季の空気が冷たい時期はこの雲の向こうにヒマラヤ山脈が見れます。
少し晴れた午後、ナガルコットの丘から「カトマンズ渓谷」が見渡せました。(1枚目の右奥に映る谷です。)
場所を変えてもう1枚。
ちなみにですね、現地人に間違われる確率が1番多いのはここネパールとか、インドのダージリンとか、チベット文化圏の国。今回の旅で何回も現地語で話しかけられました。
日本人の祖先の1部はヒマラヤ山脈を超えて来たらしいし、彼らとDNA的にかなり近いところがあるんでしょうね。
何万年も前、僕らの祖先もこの谷を見て何かを思ったんでしょうか。
大通りを外れるとネパールの人たちの本当の生活がありました。
見た感じ電気も水も満足に通ってなくて、牛や羊、ヤギを飼い、畑で野菜を育てほとんど自給自足に近い生活をしてました。
彼らの細かい生活はわかりません。彼らには彼らなりの苦労があると思う。
でもいつでも仲間と集まり、談笑し、カトマンズ渓谷背に語り合う人たちを見ると、どうしようもなく羨ましく思える。
なんでしょうね、ネパールにあって日本にはない雰囲気。
日本とネパールをポケモンで例えるなら、日本は四天王クリアしてポケモン全部集めて、手持ちもみんな99レベルでもう特段やることはない感じ。
でもネパールは今ハナダジムあたりで手持ちポケモンのレベルは23くらい。
少し頑張ればすぐにレベルが上がって一番楽しいとき。
ドラクエだと日本はラスボスの「龍王」倒してもうゲームクリアしてる状態、一方ネパールは「はがねの剣」ゲットしてこれからどんどん行くぞ、って時。
そんな感じでネパールは少し頑張れば生活はすぐ良くなって、生きてる実感がすごくある社会なんだと思う。
日本はインフラも整ってるし、食べ物にも困らないし、町も綺麗。
もうすでに完成しちゃってるんですよね社会が。
正直ネパール人の数倍、数十倍頑張らないと生活や社会が向上したりするのを肌で感じることはできないんだと思います。
だからみんな生きる意味とか働く意味とか答えもないことを考えだして、閉塞感を感じてる。
一方ネパールの人たちなんかは単純に目の前の一瞬を精一杯生きないとすぐに死に直結しちゃうから、本当にシンプルに「生まれて、生きて、そして死ぬ」ってそういう感じがした。
もちろんネパールにもカースト制度があったりすると思うし、頑張ってもどうにもならないことや、ぱっと見ではわからない社会問題もあると思います。
でも少なくとも僕の目には今回の旅で見たネパールの人達の生活はとてもシンプルで「生」の実感に溢れたものでした。
……。
それにしても今回も星空見えなかったな。
タイのプーチーファー行ったときも見れなかったし。
やっぱり時期って大切なんだな。
一人旅では英語が話せると沢山の出会いがあります。どのくらいの英語力が必要なのかはこちらの記事にまとめました。
>>バックパッカーはどのくらいの英語力が必要なのか?